私が訓練士になりたいと思ったのは小学校1年生の時でした。

当時飼っていた犬が咬み犬で、何度も噛まれて手には穴が開くほど…（苦笑）

そんな凶暴な犬でしたが、唯一噛まれない存在がいました。私の父です。父の言うことは何でも聞くけど私の言うことは聞かない、、幼いながらも悔しい思いをしていたのを覚えています。しかし当時は”犬は外飼いが当たり前”、”ご主人様は一人だけ”という考えが一般的。もっと他に違う考え方や方法はないのか？と動物関係の専門学校へ進み、犬の基礎知識や行動学を、卒業後は警察犬訓練所へ弟子入りし、さらに様々な訓練方法を学びました。

独立する際、以前よりよく耳にしていた「先生の言うことは聞くけれど、飼い主の言うことは聞かない」と言う言葉を思い出し、現在の指導方法に至りました。

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続くペットブームで犬を飼う方は増加傾向にありますが、それと同時に”犬”という生き物への理解も薄れてきているように思います。

あくまでも犬は人間社会で生きているのであり、人間が犬社会で生きているのではありません。気づかないうちに犬のペースに流され、「思っていたのと違った」「うちでは手に負えない」と殺処分されてしまう子が増えているのも事実です。

飼い主さん自身がしつけについて学ばれることで、愛犬としっかり向き合い、人も犬も最後まで幸せなペットライフが送れるようサポートさせていただければと思います。